今日のテーマは、立て直しです。
あなたには、立て直したい事がありますか。
預言者ハガイ、ゼカリヤ、マラキは、捕囚から帰還した人々に語りました。紀元前520年、ハガイとゼカリヤは神殿建築を成し遂げるようにと人々を励まし、516年に完成しました。それから100年後に活躍したマラキは旧約聖書最後の預言者になりました。
1、ハガイ書 「宮を建てよ」
万軍の主はこう仰せられる。あなたがたの現状をよく考えよ。山に登り、木を運んで来て、宮を建てよ。そうすれば、わたしはそれを喜び、わたしの栄光を現わそう。主は仰せられる。あなたがたは多くを期待したが、見よ、わずかであった。あなたがたが家に持ち帰ったとき、わたしはそれを吹き飛ばした。それはなぜか。――万軍の主の御告げ。――それは、廃墟となったわたしの宮のためだ。あなたがたがみな、自分の家のために走り回っていたからだ。(ハガイ1:7~9)
紀元前536年、捕囚から戻った人々は神殿再建に取り掛かりましたが途中で挫折、10数年間放置されていました。預言者ハガイは、「宮を建てよ」と語り、総督ゼルバベルと大祭司ヨシュア、そして、一般の人々を励ましました。
「現状をよく考えよ」とハガイは生活の再点検を命じました。人々は、「自分の家のために走り回って」(ハガイ1:9)、いくら働いても収穫が少なく、「穴のあいた袋」(1:6)のような毎日になっていました。生活の中心に神を置いていないので、問題が続出したのです。神殿は、生活の中心が神だと教えてくれる建造物なのです。
現状分析の次は、「さあ、あなたがたは、きょうから後のことをよく考えよ。」(ハガイ2:18)とハガイは言いました。神を生活の中心に置くなら、主はあなたを祝福して下さるのです。理想的な将来像を描けるのです。
「強くあれ。この国のすべての民よ。強くあれ。――主の御告げ。――仕事に取りかかれ。わたしがあなたがたとともにいるからだ。」(ハガイ2:4)
さて、あなたは生活の中心に神を置いていますか。
2、ゼカリヤ書 「権力によらず」
ゼカリヤ書には、たくさんの幻やイメージと世の終わりに関わる預言があるので難しい部分があります。また、救い主についての予告が多数あり、例えば、救い主がロバに乗ってエルサレムに入られる(ゼカリヤ9:9)、裏切りの代価は銀30シェケル(11:13)、突き刺される死の場面(12:10)、罪をきよめる泉(13:1)などがあります。
ゼカリヤは、預言者ハガイと同時期に活躍し、神殿再建を推進し、神殿工事の責任者の二人、総督ゼルバベルと大祭司ヨシュアを特に励ましました。
私と話していた御使いが戻って来て、私を呼びさましたので、私は眠りからさまされた人のようであった。彼は私に言った。「あなたは何を見ているのか。」そこで私は答えた。「私が見ますと、全体が金でできている一つの燭台があります。その上部には、鉢があり、その鉢の上には七つのともしび皿があり、この上部にあるともしび皿には、それぞれ七つの管がついています。また、そのそばには二本のオリーブの木があり、一本はこの鉢の右に、他の一本はその左にあります。」さらに私は、私と話していた御使いにこう言った。「主よ。これらは何ですか。」私と話していた御使いが答えて言った。「あなたは、これらが何か知らないのか。」私は言った。「主よ。知りません。」
すると彼は、私に答えてこう言った。「これは、ゼルバベルへの主のことばだ。『権力によらず、能力によらず、わたしの霊によって。』と万軍の主は仰せられる。(ゼカリヤ4:1~6)
ゼカリヤは不思議な幻を見ました。燭台の両側に2本のオリーブの木がありました。その木は、総督ゼルバベルと大祭司ヨシュアを表していました。燭台の灯りを燃やし続けるオリーブ油の供給源がその二人だったのです。
神殿建設を推進する力とは何でしょう。ペルシャ王の承認をもらったという権力ではありません。ゼルバベル個人の頑張りや指導力でもありません。それなら「神の力」によってと言いたいところですが、「わたしの霊によって」と書いてあります。ゼルバベルが、神との交わりを続けるることが鍵です。神との霊的な関係を第一にするならば、リーダーシップ、尊敬される人格、具体的な決断力や智恵、困難や妨害に立ち向かう勇気が主から与えられるのです。
あなたが、何かを立て直したいなら、権力によらず、能力によらず、神の霊によって行って下さい。だから、聖書、祈り、礼拝、平静な心が大切なのです。
3、マラキ書 「離婚を憎む」
マラキが活躍した紀元前430年頃は、神殿における礼拝やいけにえが行われていましたが、すべてが形式的でした。心が伴っていません。みかけは立派な信仰者のようであっても、結婚とお金の分野で破綻していたのです。
神は人を一体に造られたのではないか。彼には、霊の残りがある。その一体の人は何を求めるのか。神の子孫ではないか。あなたがたは、あなたがたの霊に注意せよ。あなたの若い時の妻を裏切ってはならない。「わたしは、離婚を憎む。」とイスラエルの神、主は仰せられる。「わたしは、暴力でその着物をおおう。」と万軍の主は仰せられる。あなたがたは、あなたがたの霊に注意せよ。裏切ってはならない。(マラキ2:15~16)
結婚すると、二人ではなく一人です。だから、神は離婚を憎むと言われました。夫婦関係は立て直せます。神を心の中心に据えるなら、愛し合う夫婦になれます。
人は神のものを盗むことができようか。ところが、あなたがたはわたしのものを盗んでいる。しかも、あなたがたは言う。『どのようにして、私たちはあなたのものを盗んだでしょうか。』それは、十分の一と奉納物によってである。あなたがたはのろいを受けている。あなたがたは、わたしのものを盗んでいる。この民全体が盗んでいる。十分の一をことごとく、宝物倉に携えて来て、わたしの家の食物とせよ。こうしてわたしをためしてみよ。――万軍の主は仰せられる。――わたしがあなたがたのために、天の窓を開き、あふれるばかりの祝福をあなたがたに注ぐかどうかをためしてみよ。(マラキ3:8~10)
マラキの時代、欠陥のある動物であることを隠して神にささげたり(1:14)、献金を惜しんで神をないがしろにする人がいました。マラキはその問題的を指摘しました。
私の命も、所有物も、仕事も、お金も、能力も、すべては神から頂いたものです。その事を感謝して、10分の1だけを主にお返しして、神に栄光を帰すのが聖書の基本原則です。主は「わたしをためしてみよ」と言われました。そうすれば、「あふれるばかりの祝福」を約束されました。
経済面でも、立て直しましょう。主を第一にしましょう。
アメリカには、Chick fill Aというファストフードがありますが、なんと、日曜は休みです。2013年の統計によると、一店舗当たりの売り上げはケンタッキーフライドチキンの3倍です。創業社長が南バプテストのクリスチャンで、神に栄光を帰すことをモットーに、収益金から地域の学校や病院などに寄付しています。現在でも、そのサービスの素晴らしさで高い評価を得ています。
あなたは何を立て直したいですか。ビジネスでも、家庭でも、あなたの現在と将来において、主をあなたの中心に置きましょう。
→あなたの番です
□生活の中心に神を置く
□権力でなく、人間の力でなく、神の霊によって行動する
□結婚とお金の分野でも、主の祝福を信じる