シリーズ「やり直せる」の第2回目です。今回は、自分から目を離して、神に希望を置くことを学びましょう。
第二回目の内容をまとめたリック・ウォレンの言葉を紹介します。
神が生きておられること、
神にとって私は大切な存在であること、
そして神には私を回復させる力があることを心から信じます。
1、神はあなたを捨てない
神はあなたの本当の姿を知っています。それでも、あなたを見捨てません。この事実を、<神はあなたを愛している>と表現することができます。
日本では、マニフェストを掲げた民主党が選挙で圧勝しました。これから、子供を持つ親への資金援助や、高速道路無料化などが実施されるはずです。もし、公約が実現できなければ次回の選挙はゆれ戻しが起きるはずです。
私たちも個人的マニフェストを新年に掲げますが、すでに実現不可能となっている場合が多いです。でも、私たちは信じられないほどの寛容さを示して、優しく自分を受け入れていますね。つまり自分には甘いのです。
確かトヨタが昨年開発した技術だと思いますが、自動車を停止線できちんと止めるというものがあります。停止線が近づくと運転手に気づかせ、止まらないなら自動的に停止させるのです。人間にも同じ機能が必要ですね。罪を犯してはならない時には、自動的にとめる。今しなければならない良いことなら、自動的に実行できる。そんな装置は残念ながら存在しません。
人間はさまざまのストレスを抱えると、ブレーキを踏めなくなります。逸脱行動に走ったり、逃避したり、悪い習慣を繰り返し、人を傷つけ、自分を傷つけ、非生産的になってしまいます。
けれども神は、そんなあなたを捨てません。罪には厳しい方ですが、あなたという人間を決して捨てません。むしろ、あなたの痛みを自分のことのように感じてくださいます。
「あなたは、私の悩みをご覧になり、私のたましいの苦しみを知っておられました。」(詩篇31:7)
神の愛に包まれていることが分ると、私たちは、前に進むことができます。
2、神にはできる
自分は無力だ、これがやり直すための第1歩です。神にはできる、これが第2歩です。
神は全能のお方です。だから、私を変えることができるし、私の環境を変えることもできるのです。
宮城県の栗原市かつては、人口10万人あたりの自殺者が約48人で全国平均より高い率を示していました。同市は対策に乗り出し、低利子の融資枠を設け、金融、弁護士、非営利団体などと協力、多重債務者を一人一人救い出すことにしました。その結果、自殺者が減少し、全国的に注目されています。
ただし、相談しに行った人は、自分の債務を一つ残らず話さなければいけませんね。恥ずかしいという気持ちも働くでしょう。それでも、全部の負債をきちんと言わなければ、援助も受けられませんね。
私たちも、いわば道徳的な多重債務者です。ですから、主イエスの前で自分の過去をきちんと話す必要があるでしょう。
主イエスは、私たちの罪を解決するため、十字架にかかってくれました。私たちの罪の身代わりに死に、罪が解決した印によみがえってくださいました。
私たちは、主イエスによって救われたのです。
「それは人にはできないことです。しかし、神にはどんなことでもできます。」(マタイ19:26)
ユダのアサ王の言葉は、別な角度から神の全能を語っています。
「主よ。力の強い者を助けるのも、力のない者を助けるのも、あなたにあっては変わりはありません。私たちの神、主よ。私たちを助けてください。私たちはあなたに拠り頼み、御名によってこの大軍に当たります。主よ。あなたは私たちの神です。」(第2歴代14:11)
信仰というものは、自分の意志を強くしたり、気合を入れて生きることではありません。全能の神を信じ受け入れ、あなた自身をまかせることです。
2004年2月14日ニューヨークのブロンクスのアパートで火事がありました。アパートの3階の部屋で煙にまかれた30歳の女性は、窓から顔を出しました。ちょうど下を通りかかった男性が上を見上げると、女性は腕に抱いていた生後1ヶ月の男の赤ちゃんを静かに落としました。39歳のフェリクス・バスケスさんは「体が自然に反応した」と後で言っていましたが、上手に赤ちゃんを受け止め助けることができました。(彼は、アマチュア野球のキャッチャーでした)自分の無力さを知った女性のしたことは、可能性を持つ人にゆだねることでした。
あなたの番です
→これだけは、と握り締めていることがありますか。全能の神にゆだねましょう。
→生きている神を信頼し、あなた自身をまかせましょう。
神にはできるのです。