槍を手にして ネヘミヤ4:15~23

1、優先順位

 ネヘミヤは、何が最も大切な事か知っていた。揺るがない目的を持っていた。敵の悪口に振り回されても、悲観的な意見が沸き起こっても、微動だにしなかった。その目的を遂行するための優先順位をしっかりと持っていた。ここにネヘミヤの強さがある。
 人々は作業に戻った。リーダーが最も大切なもの逸れなければ、周囲の人々は落ち着いて為すべき事に集中できる。目標を掲げたら、達成するための優先順位をしっかりと堅持しよう。

「私たちの敵が、彼らのたくらみは私たちに悟られ、神がそれを打ちこわされたということを聞いたとき、私たちはみな、城壁に帰り、それぞれ自分の工事に戻った。」(15節)


2、ファイティング・スピリット

 敵の妨害を受けて以来ネヘミヤは、もしもの場合に備えて万全な対策を施した。片手に槍、片手で仕事という厳しい作業を人々に課した。「こんなに大変なら、もうやめよう」という弱気な発言はあったはずだ。けれどもネヘミヤは投げ出さなかった。彼は、戦う心を持っていた。ときに私たちは、この戦う心が必要なときがある。
 あなたの人生で、今が戦う時かもしれない。逃げるな。あわてるな。しっかり戦え。

 「城壁を築く者たち、荷をかついで運ぶ者たちは、片手で仕事をし、片手に投げ槍を堅く握っていた。」(17節)


3、神の戦い

 人々は、神のため、家族のため戦うと心に決めた。(14節)注意深くネヘミヤの言葉を読んでみよう。戦うのは私たちではなく、実は神ご自身なのだ。

 「どこででも、あなたがたが角笛の鳴るのを聞いたら、私たちのところに集まって来なさい。私たちの神が私たちのために戦ってくださるのだ。」(20節)
 
 あなたが戦う心を一旦持ったなら、神が先に立って進んでくださる。神が戦ってくださる。

 英語のことわざで以下のようなものがある。
<船は港にいる限り安全だ。けれども、船はそのために作られたのではない。>

 あなたは安全地帯に隠れるために造られたのではない。たとえ荒波であっても、そこを乗り越えて神の栄光のため、人々を愛すため、真の勝利を得るため、主と共に、戦おう。

 「あなたがたは、世にあっては患難があります。しかし、勇敢でありなさい。わたしはすでに世に勝ったのです。」(ヨハネ16:33)