無力さを認める  ローマ7:15~19

 今日からメッセージ新シリーズ「やり直せる」を始めます。今回のシリーズは、リック・ウォレン牧師の書いた「回復への道」を土台にし、私なりの視点で捉えなおしています。もっと詳しく知りたい方はその本を読んでください。 

ストレスから逃れるために人は様々な行動をとります。健康的なスポーツや身近な人との語り合い、音楽や動物、自然と触れ合いによってストレスを解消する人は多いですね。でも、不健康な方法を用いてストレスから一時的にのがれようとする人はたくさんいます。酒、コンピューターゲーム、ギャンブル、薬物、暴力行為、不特定な相手との性行為、買い物依存、過食・拒食、自傷行為などこの世には大くの種類のアディクトがあります。

1、私たちと無関係ではないストレス

自分には関係ないと思う人がいるかもしれません。ここでちょっと見直してみましょう。あなたは以下の事柄に身に覚えがあるなら四角の中にチェックマークを入れてください。

□ つい夜更かししてしまう
□ 食べ過ぎる
□ しなければならない事を先延ばしする
□ 悪いと分っていることをしてしまう
□ 止めたいのにやめられない事がある
□ 言ってはいけない事を言ってしまう
□ 不健全な方法でストレス解消をしてしまう

 パウロは、誰もが直面する自分自身に対する嫌悪感を以下のように語っています。

「私には、自分のしていることがわかりません。私は自分がしたいと思うことをしているのではなく、自分が憎むことを行なっているからです。」(ローマ7:15)

 あなたも同感ではありませんか。


2、私たちは様々な原因によって、つぶされている

 時間軸で考えると私たちのストレスは3つの分野にわたります。

・過去に受けた傷、過去に犯した失敗
・未来の心配、やらなばならない事で押しつぶされる
・現在のストレスから逃げまわっている自分、ありのままの自分を喜べない

 あなたのストレスはどこから来ていますか。あなたがいつも陥ってしまう逃避方法は何ですか。その不健康なストレス解消方法で、あなたは身近で大切な人を傷つけていませんか。そして、あなた自身を傷つけていませんか。


3、回復への第一歩、自分の無力さを認める

 アディクト状態から立ち直るための一番の近道は、自分の無力さに心底気づくことです。

 ・私は、私の過去を変える力はない
 ・私は、自分の周囲の人をコントロールする力はない
 ・私は、悪い習慣や振る舞いを変える力を持っていない
 
 このような自己認識があなたを変える一歩になります。
主イエスも言われました。
 「心の貧しい者は幸いです。天の御国はその人のものだからです。」(マタイ5:3)
聖書の他の箇所でも、へりくだる心の大切さを教えています。
「神は、高ぶる者をしりぞけ、へりくだる者に恵みをお授けになる。」(ヤコブ4:6)

 さあ、あなたの番です。
 → あなたの弱さは何ですか
 → あなたの生き方で神に変えていただきたい点は何ですか
 → あなたが目をそむけて来た傷は何ですか
 
 リック・ウォレン牧師の言葉を第1回のまとめの言葉とします。

  私は神ではないということを認めます。
  悪いことをしてしまう自分をコントロールする力がないこと、
  そして、自分の人生が手に負えない状態にあることを認めます。


 「わたしは彼の道を見たが、彼をいやそう。わたしは彼を導き、彼と、その悲しむ者たちとに、慰めを報いよう。」(イザヤ57:18)

 神は私たちの曲がりくねった人生を見ても、私たちをいやそう、導こう、平安を与えようと願っておられるのです。まず、神の前で、自分自身の姿を正直に見つめましょう。