回復を続ける 第1コリント10:12 

 「ですから、立っていると思う者は、倒れないように気をつけなさい。」(第1コリント10:12)

 これは、今日の表題として掲げた聖句です。依存的な問題や、悪習慣、過去の傷の痛みから解放された人への警告は、倒れないように、ということです。
 人は、いつでも逆戻りする弱さを持っています。だから、立っている人は、倒れないように気をつけ、謙虚な心でいつもいましょう。

 今日の内容を一言でいうと、以下の文章になります。

 神と交わる時間を日々確保して、自分を吟味し、聖書を読み、祈ります。それは、神ご自身を知り、私の人生に対する神のみこころを知って、そのみこころに生きる力を得るためです。

 英語のほうが、もっとストレートでピンときますね。

 Reserve a daily time with God for self-examination, Bible readings and prayer in order to know God and His will for my life and to gain the power to follow His will.

 倒れないようにするには、神の前に毎日出るという姿勢が大事です。英文では、リザーブと書いてあり、自分の優先順位を神に合わせることが良く分かります。あなたは、リザーブしていますか、神の前に出ることを。

1、神の前に出る時間を確保する Here I am, I have come.

 「そのとき私は申しました。『今、私はここに来ております。』(7節)
  Then I said, "Here I am, I have come— (NIV Psalm 40:7)

 私は、今、ここにいます、神よ、と言えるように、神の前に毎日出たいですね。特に、毎朝、聖書を読んで祈る習慣を身につけたいですね。
 忙しさに流されると、聖書を読むことが二の次になります。試練の時、弱り果てると、聖書が読めなくなり、事態は一層悪化することがあります。忙しい時こそ、試練の中である時こそ、聖書と祈りを最優先しましょう。
 
2、聖書を読む It is written about me in the scroll.

 「巻き物の書に私のことが書いてあります。』(7節)
  It is written about me in the scroll. (NIV Psalm 40:7)

 この聖句は、聖書の中には私たち自身について書いてあると指摘しています。聖書は鏡です。私の姿をはっきり示してくれます。自己洞察を深めてくれます。

 どんな点について洞察するのでしょう。以下の4つの点についてです。

1)身体

 疲れすぎると身体に不調が出ます。人によって弱いところは違いますが、頭痛、腹痛、めまい、歯痛、目の痛み、むくみ、口内炎、など、体が悲鳴をあげているので、自分のスケジュールを調整する必要があります。神の前でそれらを点検しましょう。

2)感情
   
 リック・ウォレン牧師は、自分の心を5つの点でチェックするようにと勧めています。ちょうど英語の頭文字がHEARTになるので、ハート・チェックと言っています。
 あなたの心には、傷がありますか。心の疲れがありますか。怒りや恨みが住んでいませんか。不必要な緊張がありませんか。(Hurting, Exhausted, Angry, Resent, Tense →HEART Check)

3)人間関係

 心の問題は、不健全な人間関係から出ることが多いですね。身近な人との関係を神の前で見つめてみましょう。

4)神との関係

 イエスさまが、「1時間後に、スターバックスで会おう」と言われたら、あなたはどんな反応をしますか。その反応で、あなたの信仰の状態も分かりますね。神さまを愛す心、神を喜ぶ心、神に仕えたい心、それらがありますか。

 聖書を読み、その言葉を思い巡らすことにより、私たちは深い洞察を得、軌道修正ができるのです。こうした生き方が、「逆戻り」から私たちを守ります。

 聖書を読むと、
第1に、神が分かります。
第2に、私に対する神のみこころが分かります。
第3に、神に従い通す力をもらえます。

3、祈る May the Lord think of me.

 「私は悩む者、貧しい者です。主よ。私を顧みてください。あなたは私の助け、私を助け出す方。わが神よ。遅れないでください。」(詩篇40:17)
  Yet I am poor and needy; may the Lord think of me.
  You are my help and my deliverer;
  O my God, do not delay. (NIV Psalm 40:17)

 聖書を読んだら、祈りましょう。美辞麗句の祈りはナンセンスです。真心からあなたの本音を伝えましょう。

 私の家内は、結婚以来28年、どんな状況でも毎朝聖書を読んで祈る生活を続けてきました。私は、そばにいて、その安定した姿にいつも励まされていました。何よりも、主を第一にしています。涙の日も、嵐の日も、暗闇の日も、病気の時も、乳飲み子を抱えていた時も、聖書を読まない日はありませんでした。
 今まで書き続けた「ディボーション・ノート」は、家内の宝になりました。神が、どんなふうに祈りに答えてくださったかが一目瞭然です。神が生きておられる方であることがはっきり分かります。

 祈り終えたなら、生きておられる主を信じて、みことばを実行しましょう。

 「わが神。私はみこころを行なうことを喜びとします。あなたのおしえは私の心のうちにあります。」(詩篇40:8)
  I desire to do your will, O my God;
  your law is within my heart."(NIV Psalm 40:8)

→あなたの番です
 ①毎日聖書を読む生活を確保しましょう
 ②みことばを思い巡らし、心を洞察し、神のみこころをみきわめましょう。
 ③崩れても、弱っても、失敗しても、また始めましょう。