イザヤ43:18~21 新しい事


 新車。新婚。新大陸。新学期。新人。新生児。新年。
 不思議ですね、新しいという言葉が付くだけで新鮮になります。
 どうしたら新しくなれるのかを、考えてみましょう。

1、新しい事をする神

 海の中に道を、激しく流れる水の中に通り道を設け、戦車と馬、強力な軍勢を連れ出した主はこう仰せられる。「彼らはみな倒れて起き上がれず、燈心のように消える。」(イザヤ43:16~17)

 かつてイスラエルの民はエジプトで奴隷生活を余儀なくされました。逃げようとしても、紅海が道をはばみました。ところが、神は今まで考えつかないような新しい方法でイスラエルの民を助け出して下さいました。海に道を作られたのです。海の中の道です。

 今日の箇所で、神は再び新しい事をすると語られました。「海の中の道」ではなく、「荒野に道」いう方法によってです。

 見よ。わたしは新しい事をする。今、もうそれが起ころうとしている。あなたがたは、それを知らないのか。確かに、わたしは荒野に道を、荒地に川を設ける。(19節)

 イザヤが活躍した時代はユダ王国の末期でした。つまり、イスラエルの人々がバビロンに捕囚として連れて行かれる前のことです。やがてユダ王国は滅亡し、奴隷としてバビロンに連れて行かれます。神がイザヤを通じて預言されたのは、イスラエル人をバビロンから連れ戻すということでした。今度は、海の道ではなく荒野に道を作ると言われたのです。

 新しくなるにはどうしたらいいか。それは、新しいことを行う神を信頼することから始まります。神は、私たちが見たことのない新しいことを企画し実行される方です。
年のはじめに、新しいことをする神をたたえ、信頼し、導きを求めましょう。



2、私たちも新しい事を始めよう

 神が新しい事をされる方なら、神のかたちに造られた私たちも同じDNAがきっとあるはずです。新しい年、新しい事にチャレンジしませんか。

 私はこんな事を考えました。神は私たちに二つのスーツケースを与えて下さったのではないかと思うのです。

 一つのスーツケースにはたくさん物が入っています。そこには、決まったスケジュールがびっしり組み込まれていて隙間がありません。毎日の決まりきった仕事に疲れ果て、家族との関係も自分自身も見直すこともできません。このスーツケースは、何かを変えたいのに何もできないという日常を象徴したものです。

 もう一つのスーツケースには何も入っていません。多くの人は、このスーツケースの存在を知りません。でも、必ず空のスーツケースを持っています。
そのスーツケースに名前を付けるなら、夢のスーツケース、ミニストリーのスーツケース、愛情のスーツケース、生きがいのスーツケース、と呼んでも良いでしょう。
 今までのスケジュールや毎日の繰り返しを見直して、本当にやりたい事に取り組んでみませんか。一番大事なことに時間を使いませんか。大切な人と心通わす時間を作りませんか。あなたの夢を実現しませんか。

見よ。わたしは新しい事をする。
今、もうそれが起ころうとしている。
あなたがたは、それを知らないのか。
確かに、わたしは荒野に道を、荒地に川を設ける。(19節)

 神は新しい事をされる神です。私たちを新しくするプロフェッショナルです。
新しい事に挑戦しませんか。主のためにあなたの人生を燃やし尽くすような生き方をしてみませんか。主にあって、あなたの夢を実現しませんか。

 雪が降り積もった早朝の景色が新年です。
積雪が多い朝は道の場所さえ分かりません。
道はあなたが作るのです。
神は、あなたに新しい道を進んでほしいのです。

 今年、誰かに福音を伝えましょう。
新しいミニストリーを始めましょう。
身近な人に、きちんと愛を伝える時間を作りましょう。

 祈って、勇気を出して、スケジュールを組んでみませんか。


「見よ。わたしは新しい事をする。
今、もうそれが起ころうとしている。」