救われているのかな 第1ヨハネ5:13

 これから6回シリーズで「若葉のメッセージ」をお届けします。基本テーマは救いの確信です。クリスチャンでありながら自分の信仰に確信が持てないという人に、私は出会ってきました。それも何人もです。驚きというか、残念というか、せっかく神から頂いた救いです、もったいないですよ。しっかりと自分の信仰に確信を見出してほしいと思います。
 「若葉のメッセージ」というシリーズ・タイトルは、イエスさまを信じて、若葉が出たばかりの人が大きく豊かに成長してほしいとの願いを込めて名付けました。効果的な学びのためには、1対1での学びをお勧めします。

1、あなたの信仰自己チェック

 以下の質問に答えて下さい。
1)あなたは、主イエスを救い主として信じましたか?
はい・いいえ

2)はいの人だけに質問します。あなたは、今日死んでも天国に行ける確信がありますか。 はい・いいえ

3)その理由は何ですか?はいの場合もいいえの場合もお答え下さい。


 いいえと答えた人は、だいたい3つの理由が考えられます。
(1)罪を犯してしまうから
(2)理想的なクリスチャンに程遠いから
(3)今日の気分として無理だと思う

 聖書の教える救いについて部分的にしか知らずに、自分は基準に達しないと勝手に結論を出しているので、確信が持てなくなります。

2、救いの確信を与える聖句 

 「私が神の御子の名を信じているあなたがたに対してこれらのことを書いたのは、あなたがたが永遠のいのちを持っていることを、あなたがたによくわからせるためです。」(第1ヨハネ5:13)

 ヨハネが生きていた時代にも、確信を持てないクリスチャンがいたことがこの聖句からうかがい知ることができます。ちょっと、ほっとしますね。
あなたがイエスを神の子と信じているなら、聖句の後半部分は間違いなくあなたに適応されます。ためしに、<あなたがた>という部分にあなたの名前を入れて声に出して読んでみましょう。山田太郎という名前で読むことにしましょう。「神の御子の名を信じている山田太郎に対してこれらのことを書いたのは、山田太郎が永遠のいのちを持っていることを、山田太郎たによくわからせるためです。」良く分かりましたか。
 このようにして、あなたの救いの確信を聖書の言葉に置くことが大事なのです。聖書に書いてあるから、私は救われているといえるのです。

3、救いの確信に満ちている聖書

 聖書は多くの箇所で、人が救いを確実に受け取れると保証しています。たいていは、救いの条件とその結果が明瞭に記されています。条件とは、主イエスをただ信じること、その結果とは以下に記された救いの様々な要素です。これらが私たちのものになるのです。以下に、主イエスが直接語られた救いの様々な概念を書き出しました。

1)あなたの罪は赦された マルコ2:5
イエスは彼らの信仰を見て、中風の人に、
「子よ。あなたの罪は赦されました。」と言われた。

2)新しく生まれた ヨハネ3:3
「まことに、まことに、あなたに告げます。
人は、新しく生まれなければ、神の国を見ることはできません。

3)天国に行ける ルカ23:43

「まことに、あなたに告げます。
あなたはきょう、わたしとともにパラダイスにいます。」

4)永遠の命がある ヨハネ3:16

神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。
それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。

 5)神の子となった ヨハネ1:12
しかし、この方を受け入れた人々、すなわち、その名を信じた人々には、
神の子どもとされる特権をお与えになった。

4、救いの確信の土台はどこに?

 キャンパスクルセードの『4つの法則』に汽車の絵が掲載されています。左側には機関車、その次に石炭車、最後に客車の順で並んでいます。この順番が大事です。機関車部分が事実を表し。石炭車は、その事実を信じることが信仰であることを表し。客車部分は、その結果として心の中に生じるものが感情であると教えています。この逆は不可です。感情という客車で機関車を引っ張ることはできないのです。

 日本人は、グリーンカードかビザかアメリカ市民権を取るかのいずれかをしなければアメリカに居住し労働することはできません。あなたが合法滞在であるという事を証明するものは何でしょう。あなたの気分ですか。違います。移民局なり法務局などにある書類があなたの身分を保証します。
同様に、私たちが天国に行ける保証は、私たちが真面目だとか、礼拝に毎週行くだとか、立派なクリスチャンになったとか、そういうレベルのことではないのです。人間がどれだけ正しい行いをしたとしても、神の基準からすれば標準以下です。かなり訓練して泳げる人でも、ドーバー海峡を渡るくらいが限度で、カリフォルニアから東京まで泳いで渡れる人がいないのと同じです。
 あなたが天国に行けることを保証するものは、あなたの外にあります。

 イギリスを暴力革命から救ったと歴史家がその活動を評価するジョン・ウェスレーは、アルダスゲイト街で1738年、信仰による義という真理に目覚めました。その直後、ドイツを訪問しモラビア派のクリスチャンに会い、その理解を深めたました。クリスチャン・ダヴィッドは以下のようにウエスレーに言いました。
 「(義認)の正しい土台は、あなたの悔いた心でもなく、あなたの義でもなく、すなわち、あなたに属する何物でもなく…………。それは、あなたの外にあるもの、すなわち、キリストの義と血のことです。」

 「あなたがたは、恵みのゆえに、信仰によって救われたのです。それは、自分自身から出たことではなく、神からの賜物です。」(エペソ2:8)

 救いの土台は私たちの感情になく、十字架の事実にあるのです。

 クリスチャンなら、みことばに土台を置いて救いの確信をしっかりと自分のものしましょう。あなたは救われています。主イエスが十字架でその保証をしているのです。
 クリスチャンでない人なら、イエスさまを信じましょう。信じるだけで救われるというこの素晴らしい救いをあなたのものにしてください。
 確信を持っているクリスチャンは、確信を持っていないクリスチャンと定期的に会って、救いの確信を持てるように聖書を学び、励ましてください。