最初の使命  士師記6:25~32

 神は、不完全な者を育てながら、用いる方である。ギデオンの物語を読んでいて強くそう感じる。

1、小さく、すぐに、足元から 

 ギデオンは主に自分を用いていただこうと心に決めた。その夜、主が最初の指名を彼に与えた。

 その夜、主はギデオンに仰せられた。「あなたの父の雄牛、七歳の第二の雄牛を取り、あなたの父が持っているバアルの祭壇を取りこわし、そのそばのアシェラ像を切り倒せ。(士師記6:25)

 主は、規模で言えば小さいことをギデオンに命じられた。時間の流れで言えば、その夜すぐに命じられた。父親の偶像を壊す命令という視点でいえば、足元の問題から始めるようにという指示だった。

 主に用いられたいなら、小さく、すぐに、身近な事から始めよう。それが、弾みをつける。


2、70点の勇気でも

 ギデオンの勇気は100点とはいえなかった。昼間、大胆に父の偶像を壊すということはできなかった。夜、こっそりと、反響を恐れながら実行した。70点程度だが、最初はそれでいい。

 そこで、ギデオンは、自分のしもべの中から十人を引き連れて、主が言われたとおりにした。彼は父の家の者や、町の人々を恐れたので、昼間それをせず、夜それを行なった。(27節)

 かっこ悪くてもやってみよう。不完全ながらも実行しよう。祈り、決意し、勇気を振り絞り、体を動かしてみよう。


3、計算を超えた何かが起きる

 周囲の人々は像が壊され、祭壇が破壊されたのを見て腹を立てた。犯人探しをしてギデオンだと分かったので、彼の父親に処罰を迫った。殺せというのだ。

 すると、ヨアシュは自分に向かって立っているすべての者に言った。「あなたがたは、バアルのために争っているのか。それとも、彼を救おうとするのか。バアルのために争う者は、朝までに殺されてしまう。もしバアルが神であるなら、自分の祭壇が取りこわされたのだから、自分で争えばよいのだ。」(31節)

 ギデオンの父親は、ギデオンの想像を超えた動きをした。ギデオンの肩を持ったのである。もし、バアルが神なら自分で身を守れというのだ。それを聞いた民衆は、突然のように納得し、ギデオンの行為は蛮行ではなく、適切な行動であり自分たちの目を開いてくれた英雄としてあだ名までギデオンに付けてしまった。ありえないことが起きた。

 神に従う人は、計算を超えた偉大なことを起こす。神が介入してくださるので素晴らしいことが起きる。


→あなたの番です
□神が、あなたに与えた使命とは何ですか
□あなたの最初の一歩はどんな事ですか
□主のみわざが現れることを信じましょう