マタイ4:18~22 最初の一歩

 今日から、ペテロの生涯を8回のシリーズで学んでいきます。
ペテロとは誰でしょう。主イエスが最も手塩にかけて育てた弟子。主イエスの心を最も苦しめた弟子。主イエスがその成長を最も喜んだ弟子。ペテロとは、私であり、あなたです。
 第1回は、ペテロのバックグランドと主イエスとの出会いを取り扱います。

1、ペテロの背景

 父の名は、ヨハネ(ヨハネ1:42)。出身はベツサイダ(ヨハネ1:44)、後にガリラヤ湖畔北西のカペナウムに住む。職業は漁師(マルコ1:16)。
 妻帯者で(第1コリント9:5)、妻の母と同居している(マルコ1:29)。子供についての記述はない。話すことばになまりがあり(マタイ26:73)、「無学な普通の人」と(使徒4:13)みなされた。
 
 私も、あなたも、普通の人かもしれません。(特別に優れた人が中にはいるかもしれません)たとえ普通の人であっても、人生を普通で終わらせたいとは誰も思いません。

2、主イエスとの出会い

 ペテロと主イエスの出会いは、まずユダヤ地方で起きたと聖書学者たちは考えます。初期ユダヤ伝道の時期にペテロは主イエスと知り合いました。きっかけはペテロの兄弟アンデレが作りました。アンデレは当時バプテスマのヨハネの弟子になっていました。

 ヨハネから聞いて、イエスについて行ったふたりのうちのひとりは、シモン・ペテロの兄弟アンデレであった。彼はまず自分の兄弟シモンを見つけて、「私たちはメシヤ(訳して言えば、キリスト)に会った。」と言った。彼はシモンをイエスのもとに連れて来た。イエスはシモンに目を留めて言われた。「あなたはヨハネの子シモンです。あなたをケパ(訳すとペテロ)と呼ぶことにします。」(ヨハネ1:40~42)

 ペテロの本名はシモンでした。主イエスは、彼が成長して、変えられ、用いられる日が来ると確信し、シモンにペテロ(岩)という名を与えました。
そうです。主イエスは未来志向です。成長した姿を思い描いて「岩」という名を与えたのです。
 自分自身を振り返ってみましょう。主イエスは、あなたに新しい名前を下さっているはずです。どんな名前ですか。

 興味心は人一倍強いが不安定なシモン。今、マイナスと見える部分が、将来プラスに転じる。不安定なシモンが岩のような人になると信じますか。主イエスの未来思考を取り込んで、あなた自身に適応してみましょう。


3、大切な決断(マタイ4:18~22)

 人の一生で大切な決断がいくつかあります。その中でも、誰についていくか、という選択はかなり重要なものです。

 イエスがガリラヤ湖のほとりを歩いておられたとき、ふたりの兄弟、ペテロと呼ばれるシモンとその兄弟アンデレをご覧になった。彼らは湖で網を打っていた。漁師だったからである。イエスは彼らに言われた。「わたしについて来なさい。あなたがたを、人間をとる漁師にしてあげよう。」彼らはすぐに網を捨てて従った。
そこからなお行かれると、イエスは、別のふたりの兄弟、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネが、父ゼベダイといっしょに舟の中で網を繕っているのをご覧になり、ふたりをお呼びになった。彼らはすぐに舟も父も残してイエスに従った。(マタイ4:18~22)

 主イエスについていく。これは、その人の人生を決める、とても大切で基本的な決断です。私も17歳のとき、主イエスを信じて、主イエスについてきました。この決断に後悔したことは一度もありません。
 ペテロたちは、網を捨て、父を置いて、主イエスについて行く決断をしました。

 信じることは、ついて行くこと。
 信じることは、主イエスと共に歩くこと。

 声をかけてくださったのはイエスさまなのですから、安心してついて行きましょう。最初の一歩がなければ何も始まりません。

 さあ、あなたも、主イエスを信じ、歩み出し、普通の人が非凡な人に変えられる体験を味わってください。