地震被害で苦しむ日本のために祈る礼拝

 今日の礼拝は予定を変更して、地震被害の中にある日本のため祈る礼拝を行います。

 東北地方太平洋沿岸を襲った巨大地震のニュースをテレビや新聞、インターネットで見て、悲しさ、つらさ、不安、心配、言いようもない無力感を覚える人が多いと思います。
 ネヘミヤは故郷の悲惨な様子を知らされたとき、祈りました。(ネヘミヤ記1章)テレビを見ているだけでは何も始まりません。誰かを責めるだけでは何も始まりません。祈りましょう。

 主イエスはこう言われました。
「まことに、あなたがたにもう一度、告げます。もし、あなたがたのうちふたりが、どんな事でも、地上で心を一つにして祈るなら、天におられるわたしの父は、それをかなえてくださいます。ふたりでも三人でも、わたしの名において集まる所には、わたしもその中にいるからです。」(マタイ18:19~20)

1、被害を受けた人々のため

 現在の報道では、地震と津波による死者・不明者が2万人と伝えられています。避難所で生活する人が38万人。自衛隊などにより救助された人が2万7千人いるといいます。重傷者も多数おられます。

 Sさんに今日、実家の被害の様子を話していただく予定でしたが、体調をくずされて残念ながら欠席されました。被災地におられるご両親と何日も連絡がつかず、眠れない日を過ごされたせいです。幸いご両親の命は守られました。ご実家の屋根瓦はすべて落ち、ガラス窓はすべて壊れ、居住するには危険すぎるのでSさんの兄弟宅に避難したといいます。

 地震や津波で被害を受けた方、家族を失った方のために、今、2~3人に分かれて祈りましょう。今も孤立して救助を待っている人のために祈りましょう。


2、原子力発電所の放射能もれで避難した人、危機回避のため懸命に働く人々のため

 Kさんに、お父さんの話をしてもらいましょう。Kさんのお父さんは被災地でガソリンスタンドなどを経営しておられ、原発から数十キロにある政府指定の緊急時ガソリンスタンドで今も働いておられます。人々を助けるために、放射能汚染を覚悟の上で仕事を続けておられます。

 聖書では、上に立つ指導者のために祈れと命じています。

 「そこで、まず初めに、このことを勧めます。すべての人のために、また王とすべての高い地位にある人たちのために願い、祈り、とりなし、感謝がささげられるようにしなさい。」(第一テモテ2:1)

 今、ここで、祈りましょう。総理大臣のため、各省庁のトップ、自衛隊、消防、警察、地方自治体の指導者のために。被災者救助に当たる人々、被災地回復のため作業を行っている人々。また、東電、福島第一原発の責任者、危機回避のため放射能汚染の危険を犯して実務に当たる現場の作業員のためにいのりましょう。
 こうした中に、クリスチャンの方がおられると伝え聞いています。彼らが用いられるように。

3、私たちができること

 初代教会では、他の地域の被災者のために義援金や救援物資を送りました。

 「その中のひとりでアガボという人が立って、世界中に大ききんが起こると御霊によって預言したが、はたしてそれがクラウデオの治世に起こった。そこで、弟子たちは、それぞれの力に応じて、ユダヤに住んでいる兄弟たちに救援の物を送ることに決めた。彼らはそれを実行して、バルナバとサウロの手によって長老たちに送った。」(使徒11:28~30)

 Nさんに話していただきます。Nさんは、地震被災者への義援金を集めるために不用品を集めてのバザーを企画し、これから実施します。また、被災者救援を訴えるTシャツを作りました。(礼拝では現物をお見せしました)

 アメリカに住む私たちに何ができるのでしょうか。主の導きを祈り求めましょう。義援金をささげる。テレビのニュースを見るたびに、主に助けを祈り求める。一日に何度でも祈りましょう。
 日本の人をしばらくアメリカのあなたの家で受け入れることもできます。


4、日本の教会のための祈り

 福島第一聖書バプテスト教会は、原発から数キロメートルに教会堂があります。牧師の佐藤彰先生は私たちの教会でもメッセージをしていただいたことがあります。
 佐藤彰先生は震災の時、千葉県にある神学校の卒業式に出席しておられました。教会員を助けるためご自分の車と、同行するトラックに救援物資を積んで現地に入り、避難所から60人の教会員や関わりのある方をお連れして連れて米沢の教会に到着したそうです。
 教会員の方々の信仰が強められていることに佐藤牧師は驚かれたといいます。また、旅の途中で3名の方が主イエスを信じられたことをあかししておられます。

 福島第一聖書バプテスト教会と佐藤先生のために祈りましょう。また、地震で被害を受けた東北各地の教会と信徒の方々、牧師先生、宣教師のために。救援を活動を始めた日本各地の教会、また、キリスト教関連救済団体などのために。今、祈りましょう。

 今この場だけでなく、祈り続けましょう。ニュースを知ったら祈る。できることをする。そんな姿勢で生きていきましょう。