イザヤ40:8 永遠の言葉

奥さん達は、定年した夫に対して以下のような不満を持っています。
・毎日3食作るのは面倒
・一日中ゴロゴロされるのがイヤ
・12時ぴったりの昼食を期待するな
・二人しかいないのに、会話がない
・家事を手伝ってくれない
・いい加減に自立してほしい
・電話でおしゃべりもできない
 そうは言っても、男たちはなかなか変われません。

 今日は、聖書が変わらない神の言葉であることを二つのポイントからお話します。それをふまえて、変わらない神の言葉こそが私たちを変えるものだという事を語りたいと思います。

1、滅びなかった聖書

 「草は枯れ、花はしぼむ。だが、私たちの神のことばは永遠に立つ。」(イザヤ40:8)

 イザヤ書の転換点が40章です。滅びのメッセージを語ってきたイザヤが、希望と回復と慰めを語り始めるのがこの章からなのです。
 イザヤ40章2節は、罪が赦される希望が語られ、3節からは王の帰還に備えて道を整えよというメッセージになり、6~8節はすべての人が草や花であり滅びていくものだが、神の言葉はとこしえに変わらず、信頼に足る神の言葉だと指摘しています。

 前回、聖書が書記者により注意深く伝えられたとお話ししましたが、歴史を振り返ると聖書は迫害を受け続けた書物だと言えます。
 紀元303年ローマ皇帝ディオクレティアヌスは聖書を焼き尽くすようにと命令を出しました。不思議なことに、それから9年後の312年、皇帝コンスタンティヌスはキリスト教を国教と制定しました。

 その後、聖書はラテン語に翻訳され公式聖書となりました。やがてラテン語は知識階級しか読めない言語になり、庶民が聖書を読めるようにと努力する人が現れました。
 ジョン・ウィクリフは1382年にラテン語から英語に聖書を翻訳しました。この翻訳は当事のイギリスでは受け入れがたい事で、カトリック教会はこうした翻訳を異端扱いしました。

 啓蒙主義時代の哲学者ボルテールは、「100年たてば、人々は聖書について何も聞かなくなるだろう」と語り、聖書が非科学的で価値のない書物だと言い切りました。

 最近の50年間で最も読まれた本という統計がありますが、それによると、聖書はナンバーワンになっています。博物館に飾られたのは、むしろボルテールの本でした。
1、聖書                  39億部
2、毛沢東語録             8億2万部
3、ハリーポッター       4億部

 聖書は、滅びることがありませんでした。紀元1500年から書き始められた書物は、3500年の年月を越えても今なお、人々に愛され、読まれ、大きな影響を与え続けています。



2、成就した聖書の言葉

 聖書の特殊性は、単なる道徳の教科書や哲学書ではないということです。聖書が神の言葉であるという証拠の一つは、預言が実現することです。神が「なる」と約束されたなら、その通りになるのです。

 モーセが書いた申命記には、様々な預言があり、後の時代にそれが成就しています。その数があまりにも多いのですべてを紹介するなら1冊の本が書けるでしょう。

 「主があなたを追い入れるすべての国々の民の中で、あなたは恐怖となり、物笑いの種となり、なぶりものとなろう。」(申命記2837

申命記28章は、ユダヤ人が神を忘れ、神にそむくなら大きな災いが襲うという預言の箇所です。ユダヤ民族はこの言葉の通り、紀元70年に国を失い、流浪の民となり、大きな困難を後に経験しました。

 「見よ。わたしは彼らを北の国から連れ出し地の果てから彼らを集める。その中に目の見えない者も足のなえた者も、妊婦も産婦も共にいる。彼らは大集団をなして、ここに帰る。」(エレミヤ31:8

 預言者エレミヤは、国を失ったユダヤ人が、必ず帰還すると預言しました。多くの人は、この預言の成就はあり得ないと考えていました。ですが。1948年にイスラエルが建国されると、世界中は驚きました。ユダヤ人移民が世界中からやって来て、建国から4年間で人口は65万人から130万人と2倍に増えました。また、ソ連の崩壊により、ロシアから100万人のユダヤ人が大挙してイスラエルに押し寄せました。「彼らを北の国から連れ出し」というエレミヤの預言の言葉に目を奪われます。

 「ベツレヘム・エフラテよ。あなたはユダの氏族の中では最も小さいものだが、あなたのうちから、わたしのために、イスラエルの支配者になる者が出る。その出ることは、昔から、永遠の昔からの定めである。」(ミカ5:2

旧約聖書には、主イエスの誕生、生涯、十字架、復活などの預言が豊富にあります。上記のミカの言葉は、主イエスがベツレヘムで生まれるとの予告です。本来ガリラヤ地域のナザレに生活していたマリヤが、ローマ帝国の人口登録の法令によりベツレヘムに出かけた時に出産しました。聖書の預言は驚くばかりの正確さです。

 「草は枯れ、花はしぼむ。だが、私たちの神のことばは永遠に立つ。」(イザヤ40:8)

有名人もやがては死にます。人間の文明も滅びます。信頼していた人も裏切ります。確かなものはこの地上にないとさえ思えます。
たった一つ、変わらないものがあります。それは神の言葉、聖書です。私たちの神のことばは永遠に立つのです。

「イエス・キリストはきのうもきょうも、いつまでも、同じです。」(ヘブル13:8)
永遠に変わらない神と神の言葉によって、私たちは「変わること」ができるのです。変わることのない愛で愛し続けて下さる主イエスを信じ、主イエスと共に歩みなら、私たちの内に変化が起こります。その変化を経験して下さい。

→あなたの番です
 □聖書は変わらない神の言葉
 □変わらない聖書を人生の土台とする
 □主イエスを受け入れ、変えていただく