ヨシュア記24:1~33 ヨシュアの最期



 ヨシュア記の最終章を迎えました。

 ヨシュアは、民の指導者たちをシェケムに集めました。のろいを象徴する北のエバル山と祝福を象徴する南のゲリジム山の間に位置する町がシェケムで、あなたはどちらを選ぶかと迫っています。
ヨシュアは、指導者たちを神の前に立たせ、神の言葉を聞かせ(1~13節)、いつまでも主に仕える決意をさせ(14~24節)、それを石に記しました(25~27節)。その後、ヨシュアは110歳で死去します。(29節)これがヨシュア記最後の章、24章の内容です。


1、神が語られたこと

ヨシュアの遺言が23章なら、24章は神の言葉を取り次ぐ最後の言葉と言えます。2節から13節は、神が語られた言葉そのものです。
内容は、アブラハムの祖父テラが、他の神を拝み、ユーフラテス川の向こうに住んいた時から始まり、約束の地にイスラエルの人々が移住できたことまでに及んでいます。

わたしは、あなたがたの先祖アブラハムを、ユーフラテス川の向こうから連れて来て、カナンの全土を歩かせ、彼の子孫を増し、彼にイサクを与えた。ついで、わたしは、イサクにヤコブとエサウを与え、エサウにはセイルの山地を与えて、それを所有させた。ヤコブと彼の子らはエジプトに下った。(3~4節)

3~4節から神がしてくださったことをピックアップしてみると、「(アブラハムを)連れて来る」「歩かせる」「子孫を増す」「(イサクに)ヤコブとエサウを与える」「セイルの山地を与える」「所有させる」となります。すべてが、「わたし」つまり、神がして下さったことなのです。

神が語られた言葉で、何度も繰り返されるのは「わたし」という言葉です。新改訳聖書では14回も繰り返しています。歴史とは、神を信じる人々のために神が為して下さった良き事の記録と理解することもできます。

私たちの神、主は、私たちと私たちの先祖たちを、エジプトの地、奴隷の家から導き上られた方、私たちの目の前で、あの数々の大きなしるしを行ない、私たちの行くすべての道で、私たちの通ったすべての民の中で、私たちを守られた方だからです。(17節)

イスラエルの指導者は、神の言葉を聴いた応答として17節を語り、第一に神の導き、第二に奇跡、第三に神の守りがあった事を認めました。
私たちも時間を取って、1年を振り返ってみましょう。神がどのようにあなたを導いて下さったか。神がして下さった奇跡は何か。神がどんなふうにあなたを守って下さったか。
私は、カレンダーを開けて、その月ごとに神がして下さったことをもう一度確認して、主に感謝しました。あなたにも、神の導き、奇跡、守りがあったはずです。
涙の多い一年でしたか、苦しみの多い一年でしたか、暗闇の一年でしたか。そんな年ほど、神の恵みは大きいのです。



2、主に仕える

14節から24節で繰り返される言葉は何でしょう。「主に仕える」(9回)です。

今、あなたがたは主を恐れ、誠実と真実をもって主に仕えなさい。あなたがたの先祖たちが川の向こう、およびエジプトで仕えた神々を除き去り、主に仕えなさい。(14節)

神のなさった事を振り返ると、神こそ誠実で真実な方だと分かります。それに対する私達の応答も、誠実で真実で神を恐れ敬い、主に仕えるというのは当然の応答だと思いませんか。

ヨシュアは、イスラエルの指導者たちの姿勢がいまひとつと認識したのでしょう。厳しい警告を加えながら、真剣に主に仕えるようにと押し問答を続けました。

すると、ヨシュアは民に言った。「あなたがたは主に仕えることはできないであろう。主は聖なる神であり、ねたむ神である。あなたがたのそむきも、罪も赦さないからである。もしあなたがたが主を捨てて、外国の神々に仕えるなら、あなたがたをしあわせにして後も、主はもう一度あなたがたにわざわいを下し、あなたがたを滅ぼし尽くす。」(19~20節)

イスラエルの民は、主に仕えると真心から告白し、契約の石にそれを書き記し(24~27節)、事実として、ヨシュアと共に歩んだ長老たちが生きているうちはイスラエルの民は神から離れることはありませんでした。(31節)

あなたは、神に仕えますか。  何をすることによって、神に仕えますか。

“Date your wife”という本は素晴らしい本です。著者のJustin Buzzardは、毎朝、結婚の誓いに目を通します。毎年一年間の妻との楽しいプランを立てます。子供が生まれるまでは、毎月2泊でどこかに二人で泊まりに行く計画を立てました。遠くに住んでる友達の家を取り替えっこするだけの旅行も、テントで泊まる計画もあるので、あまりお金もかかりません。3人の小さな男の子が生まれた後は、毎週金曜の夜に妻とデイトをして、子供たちは友人に預かってもらいました。妻との計画を最優先して、仕事でキャンセルにしません。妻を愛しているから、夫のジャスティンが率先して計画を立てるのです。

あなたは、神を愛していますか。
神のために、新しい年はどんな計画を立てますか。
何を最優先しますか。
伝道のために、あなたのスケジュールをどう変更しますか。
あなた自身の霊的成長のため、修養会やECに出るため日程を取り、貯金しますか?
人を育てるために、あなたの優先順位をどう変更しますか。
毎日聖書を読む計画を作りますか。

あなたは、具体的に何をして、主に仕えますか。


→あなたの番です
□今年1年の、神の導き、奇跡、守りは何でしたか
□新しい年に、主のためにしたいことは何ですか

 ヨシュアは力強く言いました。私たちもそういいましょう。
 「私と私の家とは、主に仕える。」(15節)