第1テサロニケ1:1~10 愛されている者たちよ


 パウロは、人の素晴らしさ見抜き、神の前で感謝する人でした。

1、信仰と希望と愛

私たちは、いつもあなたがたすべてのために神に感謝し、祈りのときにあなたがたを覚え、絶えず、私たちの父なる神の御前に、あなたがたの信仰の働き、愛の労苦、主イエス・キリストへの望みの忍耐を思い起こしています。(2~3節)

いつも、絶えず、テサロニケのすべての人のため、祈り、感謝したパウロ。パウロは、テサロニケの信者たちの3つの特徴をすぐに言えました。「信仰の働き、愛の労苦、主イエス・キリストへの望みの忍耐」手紙のこの表現を読んだ人々は、涙を流したかもしれません。

私は、子供たちの素晴らしい点20項目を書いて、手紙で送りました。妻からの同様の手紙も同封しました。子供たちは、それをとても喜んでくれました。

あなたも、パウロのようにしませんか。身近な人の良い点を最低3つ思い浮かべ、感謝の祈りをささげるのです。それを、本人にもはっきりと伝えるのです。

テサロニケ人の持っていた良いもの3つは、信仰、愛、望みです。これは、目に見えないもので、働き、労苦、忍耐は、目に見えます。健全な信仰は行動に表れ、本物の愛は苦労や痛みや疲れや犠牲が伴い、主イエスにある望みは、願いがかなうまで忍耐する力を与えてくれます。あなたは、信仰、希望、愛の3つの分野で、どれを持っていますか。何が足りないですか。

 さて、この手紙の背景に触れます。
 第2回伝道旅行の際、パウロはテサロニケを訪れ、わずか3週間程度の滞在でしたが教会を組織すると(使徒17:1~10)、すぐアテネに移動しました。ユダヤ人からの迫害があまりも執拗で激しくパウロは命の危険にさらされたのでテサロニケを脱出したのです。パウロは残した人々が心配だったので弟子のテモテをテサロニケに(第1テサロニケ3:1~3)遣わしました。パウロはテモテから様子を聞き、コリントからこの手紙を書きました。そして、手紙の冒頭は、テサロニケ人の素晴らしさを率直にほめ、主に感謝しました。


2、愛されている理由

神に愛されている兄弟たち。あなたがたが神に選ばれた者であることは私たちが知っています。なぜなら、私たちの福音があなたがたに伝えられたのは、ことばだけによったのではなく、力と聖霊と強い確信とによったからです。また、私たちがあなたがたのところで、あなたがたのために、どのようにふるまったかは、あなたがたが知っています。あなたがたも、多くの苦難の中で、聖霊による喜びをもってみことばを受け入れ、私たちと主とにならう者になりました。(4~6節)

 パウロは「神に愛されている兄弟たち。」と呼びかけました。
 苦しみの中にいるテサロニケの人々に向かって、今は辛い状況だけど、あなたは神に愛され、選ばれたのだと述べました。

 なぜ、なぜそう言えるのでしょう。その理由が5~6節に書いてあります。
 パウロがテサロニケで伝道した時、神の特別な力と聖霊の強い導きを受けたといいます。それが尋常ではなかったというのです。信じるなら、即、迫害を受ける状況だったのに、はっきりと信仰告白し、聖霊による喜びを体験した様子を見て、テサロニケの人々は神に愛されているとパウロは確信したのです。

 私たちが何度でも言ってもらうべき言葉は、「あなたは愛されている」です。自分が嫌いで、孤独で、自分の価値が見えない人がとても多い時代です。だから、何度でも言ってもらう必要があるのです。あなたは、そのままで、愛されていると。

 今苦しいけれど、神に見放されたのでも、嫌われているのでもなく、むしろ、神に愛されているのです。選ばれたのは目的がある証拠です。神はあなたのことを片時も忘れていません。


3、そのままで、励まし

こうして、あなたがたは、マケドニヤとアカヤとのすべての信者の模範になったのです。主のことばが、あなたがたのところから出てマケドニヤとアカヤに響き渡っただけでなく、神に対するあなたがたの信仰はあらゆる所に伝わっているので、私たちは何も言わなくてよいほどです。(7~8節)

 ベイビークリスチャン、純真な信仰、厳しい迫害、これがテサロニケ人の状況を表すキーワードです。迫害に苦しむ姿そのものが、他の人々を励ましていました。痛みと困惑の中にいた彼らが、ギリシア半島全体を勇気づけていたのです。

 信仰を持って日の浅いテサロニケ人は、パウロたちの生活態度をコピーしました。まねっこしかできない幼子なのです。「ならう者」は英語でImitatorsですが、彼らが信仰の模範になりました。模範とは、英語でModel(7節)です。ImitatorsがModelになったのです。

また、神が死者の中からよみがえらせなさった御子、すなわち、やがて来る御怒りから私たちを救い出してくださるイエスが天から来られるのを待ち望むようになったか、それらのことは他の人々が言い広めているのです。(10節)

P.U.S.H.  - Pray Until Something Happens! -  主が何かを起こしてくださるまで祈り続けましょう。「いつでも祈るべきであり、失望してはならない」(ルカ18:1)

あるクリスチャン女性がいました。回復不能の病になっても、けなげに病と闘いました。残される夫のために簡単な食事の作り方や家事の方法を教え、子供世代との二世帯同居の手続きを進めました。そのご主人は有名俳優でしたが、イエス様を信じ、洗礼を受けたそうです。

戦っている人、苦難の中にいる人が誰かを励ますことがあるのです。

→あなたの番です
□信仰と希望と愛を持っていますか。働き、労苦、忍耐として表れていますか。
□あなたは神に愛されています
□苦しんでいるあなたが、誰かの支えになっています