第1ペテロ4:7~11  賜物を用いる年にする


 新年、あけましておめでとうございます。第1ペテロから新年のメッセージをお届けします。

1、新年に祈る

 万物の終わりが近づきました。
 ですから、祈りのために、心を整え身を慎みなさい。(第1ペテロ4:7)

 この世界は神が始めた、と創世記に書いてあります。この世界には終わりがある、と黙示録が書いています。人間にも初めと終わりがあります。私たちの人生は旅客機と良く似ていて、おぎゃと生まれることが離陸で、着陸は死です。着陸しない飛行機は存在しません。
 
 新しい年の初めに、終わりを意識しましょう。万物の終わりを年頭に置き、限りある人生をどのように生きたらよいのかを神に祈り導きを求めよとペテロは言いました。

今年の大晦日に一年を振り返って、心に大きな満足を得られることは何ですか。今年、主は何をあなたに期待しているのでしょう。何を実行するつもりですか。将来のためにどんな備えをしますか。今年、何を変えたいですか。何にチャレンジしますか。
年の初めに、静かな心で神に祈り、導きを求め、2016年を素晴らしい年にしましょう。


2、愛し合う

 何よりもまず、互いに熱心に愛し合いなさい。愛は多くの罪をおおうからです。
 つぶやかないで、互いに親切にもてなし合いなさい。(8~9節)

 ペテロの手紙は、迫害に苦しむクリスチャンを励ます目的で書かれました。苦難の中にあるとき、愛し合うこと自体に大きな意味があるとペテロは語りました。誰かの罪は、誰かがその被害をこうむりますが、愛はそれを覆う力があるのです。本当に価値あることは、愛です。

 成功することより、人より秀でることより、金をもうけるより、美しく飾ることより、もっともっと価値あることは身近な大切な人を愛すことです。

 さあ、今年、愛の言葉を言いましょう。「ごめんなさい」、「ありがとう」、「大好きだよ」を心を込めて言いましょう。言葉一つで、私たちは幸せになれるのです。
 今年、愛の行動をしましょう。その人の所に行く、一緒に時間を過ごす、心を込めて話を聞く、ヘルプする、支える、祈る、自分の持っているものを与える。それが、愛の行動です。



3、賜物を用いる

 それぞれが賜物を受けているのですから、神のさまざまな恵みの良い管理者として、その賜物を用いて、互いに仕え合いなさい。語る人があれば、神のことばにふさわしく語り、奉仕する人があれば、神が豊かに備えてくださる力によって、それにふさわしく奉仕しなさい。それは、すべてのことにおいて、イエス・キリストを通して神があがめられるためです。栄光と支配が世々限りなくキリストにありますように。アーメン。(10~11節)

 10節の「賜物」は、原文だとχάρισμαカリスマ)、英語だとGift、日本語になると賜物と訳されます。神は一人一人に違う能力をギフトしてプレゼントしてくれました。ハーレーの大型バイクをもらった男性は、磨いてばかりいますか。乗ってみるでしょう!ルクルーゼの高価なおなべをプレゼントしてもらったら、漬物石にしますか。料理をしてみるでしょう。賜物は使わなくちゃ意味がありません。

 10~11節から分かることは、第1に、賜物は神が私たちにくださったもの。僕らの能力は自分で実につけたものではないのです。第2に、人は違う賜物を持っている。みんなが同じようになる必要はないのです。第3に、賜物は、用いるために与えられた。誇った、隠したりするものではないのです。第4に、賜物を用いるときに、神の栄光が表れる。

そうさ 僕らは
世界に一つだけの花
一人一人違う種を持つ
その花を咲かせることだけに
一生懸命になればいい

 僕らは違っていていいんだ。その考えは、槇原敬之が作詞する前から、SMAPが歌うはるか前から聖書に書いてありました。

 賜物を人と比べるのは愚かです。あなたの賜物は何ですか。私たち一人一人は神のユニークな作品なのです。だから、あなたの賜物を用いましょう。
今年、賜物を用いて、主に仕え、教会に仕え、身近な人に仕え、そして、あなたの賜物を生かした方法で福音を伝えていきましょう。

 「それぞれが賜物を受けているのですから、神のさまざまな恵みの良い管理者として、その賜物を用いて、互いに仕え合いなさい。」(第1ペテロ4:10)

 →あなたの番です
  □新年のために祈る
□今年、人を愛すと心に決める
□賜物を用いて主の栄光をあらわす年にする